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世界一のスケールを誇るくじらの博物館には、鯨の生態や捕鯨に関する資料などおよそ1,000点に及ぶ貴重なものが展示されていて、わが国捕鯨発祥の地として昔から現代までのおよそ400年の歴史を目の当たりに興味深くひもといていただけます。
串本から大島に向かい、約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っています。海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、あたかも橋の杭だけが立っているように見えるこの奇岩には、その昔、弘法大師と天の邪鬼が賭をして、一夜にして立てたという伝説も伝わっています。吉野熊野国立公園地域にあり、国の天然記念物に指定されています。
明治6年の初点灯以来、100余年もの間、海上交通の要所として沖行く船を照らし続ける白亜の灯台。68段のらせん階段を上り台上に出れば、眼下には太平洋の大海原が広がります。また灯台下には資料館も併設されています。(高さ19.55m、光度130万カンデラ、光達距離19.0海里)
また、潮岬の先端に広がる約10万㎡の大芝生「望楼の芝生」。その昔、海軍の望楼(物見櫓)があったところで、「太陽の出て没るまで青岬」と山口誓子によってうたわれているように、眼前には緩やかな弧をえがいて太平洋が広がり、地球が丸いことが実感できます。隣接する潮岬観光タワーでは、「本州最南端訪問証明書」を発行しています。
沖合140m、水深6.3mの海底には青く澄んだ世界が広がります。串本の海を代表するクシハダミドリイシなどのテーブルサンゴやソラスズメダイ、メジナ、ブダイ等の魚達、熱帯・亜熱帯にすむカラフルな生物達が直に観察できます。サンゴの間を泳ぎ回る熱帯魚が乱舞する様は、まさに青いメルヘンの世界です。
串本の海は、温暖な黒潮の影響を強く受けるため、世界最北のテーブルサンゴ(クシハダミドリイシ)の大群落を始めとして、色とりどりの熱帯性の生き物たちが美しい海中景観をつくり出しています。
串本海中公園「水族館」は、この美しい串本の海を紹介するため、約500種・5000点の串本の海で見られる生き物たちを展示しています。珍しい外国の生き物もいなければ、動物たちのショーもありませんが、目の前の美しい海から直接くみ上げた海水を使い、自然の光を取り入れた水槽では、生き物たちが自然のままの色彩と健康的な行動を見せてくれていて、その姿に見飽きることはありません。
また、水族館は、「海中展望塔」や「海中観光船」などの野外施設で生き物を観察するための予備学習の場として役割を果たしています。水族館で生き物たちの姿や顔つき、名前に親しんで、野外で彼らの実際の暮らしぶりを観察してみてください。